テーマ:地盤について

今日は家づくりで気になる・気にならないと様々ではあると思いますが、家を支える部分ですので、実はとても重要だと思います「地盤」について綴って参ります。

日本は地震だけでなく台風や大雨といった自然災害の多い国ですよね。今になって自然災害が起きるというよりも昔から天災・水害が起こる度に対策が取られてきました。もちろん今後も自然災害にどのように対策していくのかということは考えられていくわけですが、住宅を建築する時にも「地盤」については必ず調査をしています。「地盤調査」というわけですが、この地盤調査は大昔からあったわけではないようです。先日聴講したセミナーでは1990年代後半から地盤沈下の問題が表面化してきて法整備が進んでいったようです。住宅については20004月に「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」が施行されて新築住宅の瑕疵担保責任を10年間にわたり義務付けられました。その品確法で住宅の対象部位の1つに基礎があり、基礎には地盤の状況を検討することが含まれています。その地盤の状況を検討するのが「地盤調査」のことで、調査だけでなく10年あるいは20年の地盤保証も付保されます。

「地盤調査」の方法もいくつかあります。住宅建築についていえば、この3つが代表的です。

1.スクリューウエイト貫入試験

2.標準貫入試験(ボーリング調査)

3.表面波探査試験(物理探査)

上記3つの中でも最も普及しているのは、スクリューウエイト貫入試験(以下SWS試験という)となります。もともとはスウェーデン式サウンディング試験と言われていました。初めてスウェーデン式・・・と聞いた時には、ナンデ?スウェーデン?と思いましたが、由来はその名の通りスウェーデン国有鉄道が不良地盤の実態調査として採用し、その後スカンジナビア半島で広く普及・・・という約100年の歴史がある試験方法なんですね。驚きでした。

日本には1954年に当時の建設省(現国土交通省)が堤防の調査として導入したのが始まりで、1976年に地盤の調査方法としてJIS規格に制定されました。その後2001年には国土交通省から支持力算定が告示されています。

国からのお墨付き(?)があったこともありますが、SWS試験は装置か簡便である、比較的貫入能力に優れている、他の調査方法より安価は試験方法、ということも普及した要因となっています。

でもそのSWS試験にも調査制度の限界が・・・見え始めているようです。地盤調査後の解析では地盤の固さ以外にも「土質」を調査します。土質についてはSWS調査を調査員の経験に頼るようで、過去に沈下の原因にもなっているようです。そこで“地盤事故ゼロ”実現のために開発された土質が分かる地盤調査【SDS試験(スクリュードライバーサウンディング試験)】です。なんとなくネーミングがプロレスっぽいですが、名前のスクリュードライバーは回転トルクで地盤の土質と強度を推定することが可能だそうです。従来のSWS試験では土質判定がボヤケてしまっていましたが、SDS試験では土質までハッキリと判別できるようになりました。2011年からSDS試験が始まり、2020年には累計50万棟突破の実績となっています。

家づくりの基盤も技術進歩してますね。ぜひ地盤調査にも興味をお持ちいただいてご検討ください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!