テーマ:省エネ適合義務化について

こんにちは!!
前回からしばらく時間が空いてしまいました。一通り家の形にするところまではお話できたかな、と思っていまして、次のテーマを考えているうちに時間だけが過ぎてしまいました。またコツコツ綴っていきますので、よろしくお願いします。

それでは本日も最後までお付き合いよろしくお願いします! 

住宅についての『省エネ』という言葉は今ではよく耳にするワードになってますね。省エネエアコン、省エネ家電とか・・・意外と出てこないですね。。。ということで、住宅の省エネも色々と進んでいるわけです。

そこで今日のテーマ『省エネ適合義務化』ですが、これはエアコンや家電のように個別ではなく【家全体で使っているエネルギーをトータルに集計して基準値よりも省エネにする】といったことになります。その省エネ基準値に適合することを『義務化』にするということですから、絶対に家づくりでは見過ごせないワードですね。もうすこし詳しく『省エネ適合義務化』についてご説明していきます。

まずいつまでにという話になりますが、やはり今まで取り組んできた家づくりを変えていく事になるかもしれないとか、手間が増えるのではないかとか、建築費用が増えるのではないかとか色々と気になることはありますよね。なので、今すぐ開始!!ということにはならないですが、住宅の省エネ基準への適合義務化は2025年までに達成する、という目標になっています。え!?2025年ってあと4年ですよ!?。。。はい、そうなんです!4年後には全ての新築住宅では省エネ基準に合致した家づくりが当たり前になっています。そして2025年といえば、、、そう!大阪万博ですね!!新しい文化の創造や科学、産業技術の発展などを目的に、世界的な規模で開かれる博覧会、世界各国が参加し、技術や芸術の粋を展示公開する国際的な博覧会となる大阪万博が開催される年を目標にこの4年で家づくりも変わってくるのではないでしょうか。次のオリンピックまでは3年ですが、住宅の省エネ基準への適合義務化は4年後です。
次に考えるのは「省エネ基準値」とそれに適合するには何をすればいいのか、ということですね。

では先に「省エネ基準値」についてご説明します。

住宅の省エネ基準には2つの基準があります。

①外皮性能基準

②一次エネルギー消費性能基準

こう書くと一体何のことやら??ってなりますよね。①②についてそれぞれ解説をくわえますね。

①外皮性能基準には住宅全体の断熱性能を表す「外皮平均熱貫流率 UA(ユーエー)」と日射対策性能を表す「冷房期の平均日射熱取得率 ηAC(イータエーシー)」の2つの基準値があり、両方の基準値を満たすことで外皮性能の基準を満たしたことになります。

住宅の外気に面した断熱部位を「外皮」と呼びます。外壁と開口部(サッシ・玄関ドア等)は必ず外皮となります。また、天井断熱の場合には天井、屋根断熱の場合には屋根が外皮となり、同様に床断熱の場合には1階床、基礎断熱の場合には基礎が外皮になります。

外皮平均熱貫流率 UA(ユーエー)とは?

冬季に室内の暖房を止めると、室内の温度は徐々に下がっていきます。これは、住宅の外気に面した断熱部位(外皮)から熱が逃げていくからです。この逃げていく熱の総量を少なくすれば、室内温度の下がり方は緩やかになり、その結果、暖房費が削減出来て快適性も向上します。つまり、断熱性能が良い住宅になります。外皮から逃げる熱の総量を「外皮熱損失量」と言い、この値は断熱性能の指標の一つです。ただし、延べ面積の大きい住宅ほど熱が逃げる外皮の面積も大きくなるため、「外皮熱損失量」も大きくなってしまいます。そのため、延べ面積が小さい住宅と比較すると、断熱性能が悪い住宅のように見えてしまいます。

そこで、外皮熱損失量を外皮の面積で割って平均化した値にすれば、住宅の大きさに関係なく断熱性能を評価することができます。これが、「外皮平均熱貫流率 UA」なのです。

この「外皮平均熱貫流率 UA」の基準値は省エネの地域区分により決められており、近畿エリアでは一部4地域でほとんどが5、6地域となります。実際の設計値を基準値以下にする必要があります。もし、設計値が基準値を超えてしまった場合、対策はカンタンです。外皮である外壁や開口部等の断熱性能を上げればよいのです。

冷房期の平均日射熱取得率 ηAC(イータエーシー)とは?

夏季に窓から差し込む太陽熱は、室内の温度を上げます。また、外壁や屋根も強い日差しが当たると熱せられて、その熱が室内に入り込みます。これらの窓や壁、屋根から入り込む熱の総量を小さくすれば、室内温度が上がりにくく、冷房の効率や快適性も向上します。

そのためには、日射遮蔽対策が必要不可欠で、その性能を評価するのが「冷房期の平均日射熱取得率 ηAC」なのです。基本的な考え方は「外皮平均熱貫流率 UA」と同じで、窓や外壁、屋根から室内に入ってくる日射熱の総量を求め、その値を外皮の面積で割って平均化した値です。そのため、住宅の大きさに関係なく日射遮蔽性能を評価することができます。

クリアすべき基準値も定められていて、実際の設計値を基準値以下にする必要があります。

もし、設計値が基準値を超えてしまった場合、どのようにしたらよいのでしょうか?室内に入ってくる熱の多くは窓からの太陽熱です。よって、窓の日射遮蔽対策を行うことが最も効果的で、具体的には以下の方法となります。

  • 窓に日射遮蔽性能の高いLow-Eガラスを用いる。
  • 窓に庇を設ける、もしくは軒を深くする。
  • 窓に外付けブラインドや和障子を設置する。

②”一次エネルギー消費量”の基準は、住宅のエアコン等の設備機器で使うエネルギー消費量の基準です。住宅内で使う設備機器は、暖冷房設備、24時間換気設備、風呂・台所・洗面で使う給湯設備、照明設備、そして家電などの5項目に分類して考えていきます。これらの設備機器の内、”暖冷房設備”の一次エネルギー消費量は、住宅の断熱性能である外皮性能(外皮平均熱貫流率 UAと冷房期の平均日射熱取得率 ηAC等)が大きく影響しますので、使用する冷暖房機器の種類やカタログ性能値に加えて、外皮性能値も必要となります。そのため、一次エネルギー消費量計算は外皮性能計算後におこなう必要があります。

いっぽう、”24時間換気設備給湯設備照明設備の一次エネルギー消費量は、使用する設備機器の種類やカタログ性能値のみで計算ができます。

なお、”家電など”はお施主様がどのような電化製品などを使用されるのかはわかりませんので、床面積に応じて一次エネルギー消費量が自動的に決まります。そのため、実際に使われる電化製品などの情報は不要です。

以上がエネルギーを消費する設備機器ですが、それらに加えて”太陽光発電などエネルギーを創り出す設備機器”を採用すれば、住宅の一次エネルギー消費量を削減することができます。

設計時にこれらの設備機器それぞれの一次エネルギー消費量や削減量を求め、それらを合計した値を「設計一次エネルギー消費量」と言います。設計一次エネルギー消費量が省エネ基準に適合していることを判断するための基準値が、「基準一次エネルギー消費量」です。

一次エネルギー消費量計算の結果、設計一次エネルギー消費量が基準一次エネルギー消費量よりも小さければ省エネ基準に適合したことになります。 

以上が省エネ基準についての説明となります。これらの3つの基準【1次エネルギー消費量・外皮平均熱貫流率・平均日射取得率】を適合させることで、最適な省エネ住宅となりますので、家づくり際には是非ともご検討ください!!

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました!